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フランス生まれのリキュールPICON!

Bonjour そのこです。

今日はフランス生まれのリキュールにまつわる話。
それは『AMER PICON』(アメール・ピコン)という名のオレンジの香りのリキュールです。
アメール「amer」はフランス語で苦いという意味、ピコンはフランス陸軍軍人「Gaétan Picon」の名前です。アルジェリアに派遣されたGaétan Piconがアフリカで使われている薬草に目をつけ、除隊後1837年に発売したお酒。

ある日、友人から「キナ(キニーネ)はピコンにも入っているんだね」というメッセージをもらい、お酒に全く詳しくないわたしは夫に聞いてみました。確かにピコンにもキナが入っていました。
キナとは植物の名前。キナの樹皮に含むキニーネからはトニックウォーターもつくられるそう。
(いまコロナで話題のハイドロクロロキンにはキナと同じ成分が含まれているらしいです。)
わたしが好きなピコンの苦みは、このキナの苦みだったのかぁ。

リキュールというと果実のものを思い浮かべるわたしですが、薬草・香草のものも沢山あると知りました。
そもそもリキュールとはスピリッツ(蒸留酒)に薬草、果実などの香味成分を配合したお酒。
中世ヨーロッパでは、錬金術師の創作物・賢者の石を用いて作成される液体がエリクシルと呼ばれ、万病を治すことができる・・・とされていたようです。そしてこのエリクシルが薬酒としてのリキュール。
昔はお酒には医薬的効果も期待されていたのですね。

さてさて、なぜ友人からそのようなメッセージが届いたかというと・・・
夫が営んでいるお店の名が「PICON」なのです。

店内にはAMER PICONが並んでいます。

1995年にお店をオープンした頃は、AMER PICONもフランスの会社が造っていたそうですが、今はイタリアの会社がトリノの山奥で造っているとか。
代理店が変わる度にアルコール度数が低くなっているそうです。




こちらは40年前のAMER PICON。
このボトルは多分日本に1本しかないと夫は言うけど本当かな?
こちらのアルコール度数は32%、その後21%になり、現在は18%です。


豪徳寺にある「PICON BER」は、珍しいリキュールが飲め、でもcaféやgâteauxの種類も多く、さらに食事もできるという飲食店。
お店の前は私道なので、最近はパラソルを出して営業しています。

暑くなってきたので、ピコン・ビール(AMER PICONのビール割)が飲みたくなってきました!
苦みが大丈夫な方は飲んでみて下さいね。

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DATE : 2020.06.02