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Reliure (製本)

Bonjour ! こんにちは!
ゆみこです。
今回は、製本(=reliure ルリユール)についてお話しをしたいと思います。

わたしはパリに滞在中、ルリユールを学ぶためアトリエに通いました。

もともと”紙”にとても興味があり、日本にいる時も和紙にまつわる町や美術館に行ってみたり、
美しい和紙があれば購入し、いろいろなものを作って楽しんでいました。
パリに行ったのは、ルリユールが第一の目標ではなかったのですが、
紙にまつわることで、さらにフランスでしか学べないもの、ということでルリユールを教えてくれるアトリエを探したというわけです。
それまでルリユールについては、なんとなく絵本を読んで知っていた程度です。
ちなみに、この絵本、お勧めです!
フランス語学校 恵比寿
(絵本「ルリユールおじさん」 *AmazonのHPより)

さて、日本語で”製本”というと、どうでしょう、みなさまは会社などでよく目にする製本を思い出されるでしょうか。
それとも、日本で生まれた和綴じ製本や華やかなヨーロッパ製本を想像しますか。
どちらも”製本”には間違いありませんが、特に後者のヨーロッパ製本は、
費やす工程やその細やかさ、なにより美しさそのものが全く異なります。

フランス語学校 恵比寿
(現代のヨーロッパ製本 *Institut National Métiers d’ArtのHPより)

フランス語学校 恵比寿
(昔のヨーロッパ製本)

昔ヨーロッパでは、仮製本(仮綴じの刷り本)段階の本を購入し、
それを装丁家のところへ持っていき、製本+装丁してもらっていました。
現在は、印刷業界も多量生産が主ですから、ひとつひとつ本文を糸でかがり、
表紙に革を使い、金箔を貼ったり・・・などはしませんね。
今ではもう、発祥の地であるヨーロッパですら、(手)製本業を生業として食べていけません・・・。
残念ですね。

幸いにも、ヨーロッパでは、数ある工芸の中のひとつとしてそこそこに存在感を発揮しています!
ルリユールのコンクールがあったり、専門学校もあります。
日本でも、プロの装丁家や製本家がいらっしゃり、なかには世界で活躍していらっしゃる方も。

最近では、手製本が流行りなのか、本屋へ行くと、自分でノートやアルバムを作るための本を見かけます。
本格的なルリユールは、多くの道具や機械を使ったり、革をなめしたり・・・
自宅で行うのはなかなか難しいですが、簡単なものでしたら自宅でもできます。

※本格的なルリユールの道具についてはこちらのHPをご覧ください~
私は早速?2017年の手帳を作りました!

みなさまも機会があれば是非チャレンジをしてみてくださいね。
それでは、à la prochaine!



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DATE : 2017.02.11