秋の終わりに国立西洋美術館で開催中の『オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語』へ行ってきました。

(国立西洋美術館入口の考える人・奥のいちょうがきれいでした。)
この展覧会は印象派と言っても、室内をテーマにしています。
風景や戸外の光だけではない印象派のもうひとつの魅力が観られます!
私は印象派の風景画が好きなのですが、このテーマにも心惹かれました。

はじめは、<室内の肖像>という章でした。
この章では、母親が子どもと一緒に描かれている作品で興味深いものがいくつかありました。
母親の横の姉はお疲れ気味で弟は駄々をこねているよう。さらに散ってしまっている花で時間の長さがを感じられる作品。
他にも、赤ちゃん(自分の妹か弟?)を抱っこしている女の子が描かれたもの。
奥にはお人形が転がっていて、本物の赤ちゃんの方がいいという女の子の気持ちが伝わってきました。
室内が描かれた作品は、壁紙や家具、装飾品などの小物を観るのもとても楽しかったです。
浴室が描かれたものでは、蛇口の形や石鹸置きも見入ってしまいました。
第三章<室内の外光と自然>から、新たな展示室に入るのですが、
そこで目を奪われたのは、フランス人画家 アルベール・バルトロメ(Albert Bartholomé)の大きな油彩画《温室の中で》
室内に入ってくる光、初夏のような緑と空気感、そして女性の纏っているドレス!印象的な作品でした。

油彩画の隣には、本物のドレスも飾られていました。(ドレスの写真を撮るのは不可)
1880年代のドレス・・・形の割に柄がモダンですよね。モノトーンでおしゃれだなと思いました。
最後の章には、元々国立西洋美術館にあるモネの睡蓮も飾られていました。
それとは別に毛織物(ウール)になった睡蓮もあり驚きでした!
モビリエ・ナショナル(フランス国有動産管理局)から来ているようです。
同じ部屋にあった、エルネスト・クォスト《バラ》

こちらの2枚も大きな作品。その場の温度や音が感じられるような作品で、しばらく無心で眺めていました。
とても好きな雰囲気の油彩画でした。
・・・と、やはり風景画が好きな私ではありますが、
今回の「室内をめぐる物語」見どころが他にも沢山ありましたよ。
日本で初めての展示、エドガー・ドガ(Edgar Degas)の代表作《家族の肖像(ベレッリ家)》

4人の視線はバラバラですよね。
ドガは一つに結束した家族像を作り出すのではなく、一人ひとりの個性や心の機微を率直に捉えたそうです。
この他にもルノワールや、セザンヌ、マネの作品も揃っています。
日常の情景、日課などを描かれた作品を観ていると、違う時代を生きた人たちに親近感が湧いてきます。
こちらの展覧会は、2026年2月15日まで開催しています。
冬休みに是非ご覧になって下さいね!
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