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フランスのクリスマスとは(その2)

Bonjour, c’est Fred,

フランスでは昔から、この時期に家庭や公共の場所で、
キリスト降誕の場面を人形などで作り飾る習慣があります。
La crèche de Noël といいます。
日本で言うと正月飾りのようなものでしょうか。



素晴らしい文化で、宗教の価値観:愛、善、チャリティーなどなどの大切さを思い出す良いきっかけですが!!!
なんと:
残念ながら1789年にフランスの権力を奪った人達のイデオロギーのせいで、ずっとキリスト教は敵視されてきました。そして今年、なんとまた!このフランスの文化の一部を禁止しようとしていて、La crèche de Noël は市役所など公共の場所では禁止されてしまいました。
記事はこちら:http://leplus.nouvelobs.com/contribution/1285207-creche-de-noel-interdite-en-vendee-un-danger-pour-la-laicite-quelle-fumisterie.html

この反キリスト教は反フランス人でもあると言えると思います。
なぜなら、71%のフランス人はcreche de noelの禁止に対して反対です。反対が多いことはとてもいい知らせです!正直びっくりしました。キリスト教を嫌いになるように育てられているのに!!!

想像してみて下さい:日本で、政治家やメディアが、日本の文化の一部である仏教や神道の習慣を禁止し始めたら、どう思いますか?
ちなみ歴史を見ると宗教の信仰を禁じるのは独裁国のみです:ドイツのnazismeやソ連の共産党ぐらいですか。

最近 Le Mondeの記事でこんな事件がありました。
私はこの“作品”はフランスの恥だと思います。 


写真左は、Parisの有名なPlace Vendôme (Vendôme 広場) に出来たオブジェです。「Tree(木)」というタイトルだそうですが、見る人の中には大人のおもちゃに見えるという人も・・・かなりの人は引いています。この作者Paul McCarthy氏の他の作品を見ても、「Tree(木)」以外に他の意味があるだろうというのは容易に想像できます。
メディアによれば、これぞ現代 artで、政府やメディア的には”素晴らしい事”なのだそうです。=(Bien)
同時に、右の写真:キリストの降誕は良くない(=Pas bien)と言われています!!!この政治家達はフランスを壊しています。
上のこの画像は、そんな背景を誰かが分かりやすく示すために?作ったみたいです。

キリスト教は今の若者にその本質をよく知られていないです。
知られているのは、脳にインプットされた嘘ばかりです。
人々が真実を知らないだけではなく、知ろうともしないようにlavage de cerveau(=洗脳)されてしまいました。

一応前置きとしてお伝えしますが、
私は、キリスト教を広めたくて、押し付けたくてこのような考えを持っているのではありません!
その国らしさや良さというのは、その国の宗教が大きく影響を及ぼしていて、それを政府が禁止するということはいかがなものか?ということをお伝えしたいのです。
同じようなことを日本にも置き換えると、
日本人も仏教の素晴らしさの多くを忘れてしまっていたり、
小さい頃からのなじみが薄れているのではないでしょうか? 
日本人らしさや日本文化の一部は、仏教の教えがその生活や習慣、考え方に根付いているからこそ生まれる・維持されているものが多くあります。

まあ、今日のテーマはクリスマスなので、
キリスト教とは何かを知りたい方に、私がおすすめしたい本は:
去年のおすすめの本はこちら。
今年のおすすめ:Sainte Catherine de Sienne (シエナのカタリナ)
amazonならこちらから

です。興味がある方は読んでみて下さい。

ちなみに、アメリカやイギリスなどのキリスト教(プロテスタント)と、
フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルのキリスト教(カトリック)は全く関係ありません。同じように禅とチベット仏教は全然異なっているでしょう。

次回はまた少し別の角度からこのような話題を書いてみます!


DATE : 2014.12.15