2007/09/12
どうでもいいことですが、私は彼の名前を“睦 五郎”さんだと思っていました。
昔、徳川幕府の第三代将軍・家光が朝鮮から虎を贈られた頃、その檻に、有名な僧侶である沢庵宗彭が入って、虎の横に座りその虎の頭をなでたという話があります。
そんな話はありえないと思う人はいるかもしれませんが、実際にムツゴロウさんがやっていることはこれに負けないぐらいの事ですから、沢庵と同じような精神状態にいる人間ではないのかなと僕は思います。
ムツゴロウさんは、僕が日本に来てから驚かされた・感動したすごい日本人のうちの一人です。どうしてこんなに変わっているおじさんが、私を感動させた日本人のベスト10位に入ったのか(笑)ということを今回は説明します。
私は正直言ってどちらかというと、動物に触れることにあまり慣れていませんし、動物園に行く機会があれば、そこにいる動物達のことをかわいそうとしか思えないです。ムツゴロウさんのやっていることは、危険な野生動物に触れたり、一緒に遊んだりできることがいかに稀な機会ですばらしい事だということを伝えているようにみえます。彼の行動は命がけですが、ほかにも命がけのことをやっている人がたくさんいますね:消防士や、危険な仕事に携わっている人、F1レーサーなど・・・でもムツゴロウさんはもっとすごいと思います。なぜなら、このすごい行動をする前にも後も同じ状況、様子で、怖がらず、集中している様子も頑張りすぎている様子も見せず、いつもリラックスしてニコニコ笑いながらやっていることは彼の精神のすごさを表していると思います。
この精神状態は、悟りをひらいたと言われている沢庵と変わらないのではないでしょうか。さらに、とても危険なことをしているというのに、犬の鳴き声をマネしてみたり・・・・こんなの凄すぎですよ!ということは:一切格好をつけないで、男らしさと思われる事に一切こだわらず・・・サッカー選手がゴールをした際の“やった〜!俺が決めたぜ!”とか、怖いことに挑戦する前の”よし!今から勇気を振り絞ってがんばるぞ!“ということが、ムツゴロウさんには全然みられないんです。そういう彼は実際には一番男らしく、格好いい男だと思います!彼には自我に対する勇気ではなく、自我を捨てた珍しい、素晴らしい勇気の持ち主だと思います。
たまたま先日、テレビをつけるとこんな場面でした。その番組の司会者に“野生動物と遊ぶのは怖くないですか?”というような質問をされて、ムツゴロウさんは“野生動物に触れるとき、私はnothingだ!nothingであれば、動物に受け入れてもらえる。フフフフ・・・”その言葉にはとても深い意味があって、この深さは仏教の教えに負けないぐらいだと感じました。